散華(さんげ)
2016/2/17
お寺様の法要時に使用される事が多い、「散華」について説明いたします。 散華とは、華を散らして仏、菩薩を供養すること、またその時に散らされる華そのものを言い、「妙法蓮華経」「大般若波羅密多経」など、数多くのお経に出てきます。 「説法明眼論」の散華品を要約してみますと「華は清らかで美しい色に咲くから、芳しい香りが仏たちの国に満ち、仏たちはそこにきて座る。それゆえに下界では華を指して浄土だという。華の色を見て香りを嗅げば、鬼神はこれを嫌い、華を散ることで鬼神たちの障碍を除こうとするものは、仏を招いてこれに供養のまことを捧げようとすべきである。」といっています。 インドで新郎新婦に華を散じかけるのも、美しい色と芳しい香りで包み、これから歩む道を飾ろうとするものです。 本来であれば、生花が使用されるべきでしょうが、現在は蓮弁の五色の紙や、天人などが描かれた図柄の紙の散華が用いられています。本日の担当は田邊でした。 |
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