
父の太鼓
2016/1/27
皆様こんにちは。本日は私、小野におつき合い下さいませ。 小野家では、元日、毎年同じ神社に参拝しています。夜も明けきらぬ早朝、山の上にある神社を目指し、暗い石段をポツンポツンとある灯りを頼りに進みます。 子供の頃は、暗く、静かで、すれ違う人も無い森の雰囲気に怯え、寒さと恐怖で歯の根が合わないほどガタガタ震えながら、母の手をきつく握って耐えました。 そんな時、兄達と走る様にして山頂に着いた父の力強い太鼓の音が、ドーンドーンと聞こえてきます。 その瞬間、足元ばかりを見ていたものが、やっと上を見られる様になります。 そんな父も80才を目前に、今年は私とゆっくり最後に登りました。が、やはり一番太鼓は父の、じぃじの役目です。 今年も立神の空に父の太鼓の音が響きました。 皆が元気で集まれる事、ひとつひとつをおかげ様と思い、感謝と気付きの年としたいと思います。 |
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