酒器
2015/2/24
先日、お寺様より銚子のご注文をいただきました。 銚子とは、酒宴や三三九度などの儀式に用いる、長い柄(え)のついた器のことを指しますが、居酒屋などでは「お銚子1本」という言葉を耳にします。しかし銚子ではなく徳利にお酒が注がれてでてきます。 昔の手順としては樽から取り出したお酒は、まず提子に移し、銚子のお酒が少なくなると補充していました。 樽→提子→銚子→盃の手順が、江戸時代前期からは樽→銚子→盃へと変わり、もともと二升、三升と容量も大きくお酒以外に醤油、酢などの運搬や貯蔵に用いられていた大徳利でしたが、一〜二合程度の小さな徳利が普及しはじめると徳利から直接盃に注いで飲むようになったのです。 お酒を注ぐ器が銚子から徳利に変わってしまったけれど、お銚子という言葉はそのまま残り、現在でも使われています。 今回のご注文で、また一つ知識が増えました。本日の担当は田邊でした。 |
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